2012年5月18日金曜日

平地林のキビタキにご注意を

           
渋谷の明治神宮の杜では、4月末以来、キビタキ〔写真〕がさえずり続けています。また、バードウィーク中の同苑での調査では、全域で10羽くらいが記録されました。 夏鳥の減少傾向はいまも同じですが、ことキビタキに関しては、見かける機会が増えています。飛来数そのものが増えたのか、人目につくような場所に出てきたためかは現時点ではわかりません。ただ、昨年の日本鳥学会大会(大阪市大)でも話題になりましたが、山地林の鳥と認識してきたキビタキが、全国的に平地の森や河川敷の林のような環境で繁殖をし始めているようです。 都心部の人工林である明治神宮の杜で繁殖するようなことがあれば、興味深い事態ということになります。身近なフィールドでも気をつけて観察をお願いします。〔川内博〕

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