2011年8月29日月曜日

繁殖記録・3 大田区内の公園で、今年もツミが繁殖

           

 大田区内の公園で、昨年に引き続いてツミが繁殖しましたので、その概要をお知らせします。4月の中ごろから公園付近を雌雄で行動していましたが、いったん作りかけた巣をやめて別の場所に新たな巣を作るという経過があったため、繁殖過程の進行時期は昨年より遅れ気味でした。今年の巣はアカマツの木の地上15mほどの横枝に掛けられていました。昨年の巣と比べるとかなり小さくて貧弱なもので、卵や雛が巣から落ちないか心配になるほどでしたが、結局そのような事故はありませんでした。〔写真〕
 この公園ではハシブトガラスも幾組か繁殖しており、育雛中のツミの親はカラスを追い払うのに相当な労力を使っているようでした。そして7月21日の午後、台風が通過した後の公園内を2羽の幼鳥が連れ立って飛ぶ姿を見ることができました。
 今年の特記事項は、繁殖過程を観察中の一時期、つがいとは別のツミの雄と雌各1羽が、巣の近辺を含む公園内で行動しているのが見られたことです。これらの2羽とつがいの2羽がどのようなかかわりを持って行動していたのか、興味のあるところです。(川沢祥三)

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