2010年9月6日月曜日

「八王子・日野カワセミ会」が25周年・記念事業を開催

           

「八王子カワセミ会」(粕谷和夫会長)の発足は、1985(昭和60)年1月15日に浅川の大和田橋~長沼橋で行った探鳥会とのこと。それ以来、東京・南多摩の浅川流域を中心に野鳥の調査・普及・啓蒙を実践され、88年からは会報『かわせみ』を年2回発行し、その実績記録が残されています。その後、守備範囲を広げ、現在は「八王子・日野カワセミ会」となっています。9月初めに発行された最新号(№45)には「25年のあゆみトピックス」としておもな活動が9ページにわたってまとめられています。その中からいくつか紹介しますと、第1回公開探鳥会の開催(1987年)、浅川野鳥基本50種の作成(89年)、オオルリ調査開始(92年)、「人と野鳥・共に生きよう浅川で」宣言(95年)、巣から落ちたチョウゲンボウの野生化(97年)、ツバメの巣の全域調査(2001~02年)、数え上げた浅川流域の野鳥2の発刊(06年)・・・と多岐にわたり、それぞれを継続されています。また、「野鳥の定期カウントと20年続けると何がわかるか」という記事には1885~2009年度までの浅川流域でのオナガガモの調査結果がグラフ化されていて、最盛期には1000羽を超えていた数が、昨年度には2羽という激減ぶりが示されています。さらに、オオルリが八王子市の鳥となって以来始められたオオルリの調査は、その後他の夏鳥もくわえられ、「夏鳥3種♂の出現羽数」としてその推移が載せられています〔グラフ〕。
 いずれにしても、一つの地域での調査を息長く続けられ、その結果をきちんと記録し、また、社会・学校教育に生かされるような形で公表されているのはたいへん意義のある活動です。今年から来年にかけて、25周年の記念事業が計画され、その一環として、長沼公園ギャラリーで、観察された野鳥の写真・野鳥調査の結果・野鳥のカービング・小学生の野鳥の絵などの展示会を9月29日(水)~10月25日(月)9時~17時で開かれます。長沼公園へは京王線「長沼」下車、徒歩5分。無料の駐車場もあるようです。
 

0 件のコメント: