2012年3月12日月曜日

紹介・東京都心の観察記録『千代田の鳥類』

           

東京都の中心部、千代田区の鳥類目録『千代田の鳥類-東京都心の観察記録-1998年~2003年』〔A4判・272ページ・2011年11月〕が発行されました〔表紙〕。千代田区は皇居をはじめ、その一部である東御苑、隣接している北の丸公園や日比谷公園などの緑地が広がり、皇居の周りにはお濠がぐるりと取り巻き、また外堀もあるという水辺豊かな地です。一方、霞が関の官庁街や丸の内・大手町のビジネス街が続き、日本橋・神田などの商店街が広がる繁華な一帯で、どんな鳥が、どのように生息しているにか興味あるところです。
記録された種は、ドバト・コクチョウなども含めて97種で、その概要とともに、種ごとにカード形式で報告された観察記録が載せられていて、使い手(読者)が興味のあるものをチェックしながらデータとして利用できるようになっています。たとえば、私が都心部のことで調べているカモ類の生息状況やタカ類の出現状況などを垣間見ることができますし、いま都心に進出しているエナガの記録はと見ると、当時は記録自体がないこともわかり、情報源となります。
現在、新しい東京都産鳥類目録を作成途中ですが、このような詳細な報告書が各地で発行されると、内容が充実されます。一般書店では取り扱っていないので、興味のある方は、「千代田の野鳥と自然の会」http://www.chiyoda-birds.netにお問い合わせください。〔川内 博〕

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