2010年8月4日水曜日

最近の話題 注目!カラスの白化個体

           

今年の7月8日付朝日新聞に、「翼がまだらに白いカラス、西東京を飛来中」という記事が写真付きで出ていました。撮影・観察者は東久留米市に在住の高橋喜代治さん。昨年、地元の黒目川で越冬ヒクイナを発見された方です。写真で左右対称の白黒パターンが出て、きれいな模様となっているのがよくわかります。この写真を見て、同じ朝日新聞の昨年11月12日付のコラム記事を思い出しました。こちらは兵庫県赤穂市の話で、風切羽や雨覆、尾羽の先端が白化し、レース飾りのようになっている個体。前者がハシボソガラス、後者はハシブトガラスでした。
ハシボソの部分白化やハシブトの「バフ変」(淡褐色)の個体はよく見聞きしますが、ハシブトの左右対称の部分白化の例は知りませんでした。そんなこともあって、会員同士のMLでやり取り中に、小金井市在住のベテラン・清水徹男さんが、同市付近には、部分白化のハシボソガラスが多いという、次のような書き込みをされました。「全てハシボソガラスで、個体によっては朝日新聞の写真に近いほど翼の白化が目立つのや、翼羽根のごく限られた一部のみ白い個体やらいろいろです。いずれにせよ、小金井周辺のハシボソの遺伝子には部分白化の因子が含まれているように思われます。」〔写真・部分白化のハシボソガラス:写真提供・渡辺昭彦氏〕
西東京市と小金井市は隣接した一帯。私の住む埼玉県和光市も同じ環境に属するので、興味のあるところで、今後注意して見てみたいと思っています。皆さんのまわりではいかがですか。事例の紹介をお願いします。(川内 博)

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