まぢかに東京都庁がそびえたつ新宿中央公園。8月12日の午後4時40分、園内での用事をすませて帰ろうとしたとき、曇り空をバックにカラス大の鳥影を見かけました。翼動がカラスなどと違ってあまり羽ばたかず、高層ビルと同じくらいの高さを何回も旋回。その姿は下からは黒いシルエットで、ハヤブサと思いましたが確信は持てず、カメラでその姿を追いました。しばらくすると、その鳥よりやや小さい鳥が現われ、2羽が空中で交差するような行動も見られました。【写真・上】 新宿西口の高層ビル街といえば、以前から“ハヤブサを見た”といううわさや熱心に観察された方がいるという話は聞いていましたが、今までその姿を見たことがありませんでした。
市街地でのハヤブサ情報といえば、新潟や石川、大阪などの高層ビルでの繁殖が話題となっています。しかし東京での繁殖は奥多摩での崖地での調査報告はありますが、高層ビルでの確実な営巣記録はないようです。(ご存知の方はぜひ研究部あてに情報をお寄せください)15分くらい経って、大きい方が都庁第一庁舎の屋上のアンテナ〔地上250mくらい〕に止まり、何かを食べているしぐさをしていました。【写真・下】
『ユリカモメ』の「鳥信」に掲載された過去の記録をチェックしたところ、意外にも新宿西口の超高層ビル街からの情報は1件しかありませんでした。その検索途中で、私自身の池袋駅西口での2023年3月の報告を見つけました。ちょっとした記録でもいつの日か意味のある「データ」となるかもしれません。ぜひご投稿ください。 〔研究部・川内
博〕