2012年5月30日水曜日

東京・世田谷区内のツバメ繁殖数調査の報告書を発行

  
私達、(財)世田谷トラストまちづくり 野鳥ボランティアは10年前の1997年~2001年までの5年間、世田谷区民の皆様の協力を得て、ツバメの繁殖分布調査をしました。その結果は「世田谷のツバメ5年間の記録」として報告書を発行いたしました。 今回は、それから10年、世田谷区内のツバメは減ったか? また、区内、では何羽、の雛が巣立っているのかをテーマに2009年~2011年の3年間調査し、その結果をまとめました。結果は、10年前に比べ営巣数はほぼ横ばいという意外なものでした。 報告書は財団のホームページからpdf形式でダウンロードして読むことができ、保存もできますので、ご関心があればご一読ください。 http://www.setagayatm.or.jp/trust/research/tsubame/ 昨年12月に、世田谷区鳥類目録の第2集として「世田谷の鳥2010」を発行いたしました。2010年までの約60年間の世田谷区内の野鳥観察記録をまとめたものです。こちらも財団のホームページからダウンロードできます。19万件にのぼる観察記録のデータベース(Excel)もダウンロードが可能です。 http://www.setagayatm.or.jp/trust/research/birdslist/  (平 俊雄)

2012年5月18日金曜日

平地林のキビタキにご注意を

  
渋谷の明治神宮の杜では、4月末以来、キビタキ〔写真〕がさえずり続けています。また、バードウィーク中の同苑での調査では、全域で10羽くらいが記録されました。 夏鳥の減少傾向はいまも同じですが、ことキビタキに関しては、見かける機会が増えています。飛来数そのものが増えたのか、人目につくような場所に出てきたためかは現時点ではわかりません。ただ、昨年の日本鳥学会大会(大阪市大)でも話題になりましたが、山地林の鳥と認識してきたキビタキが、全国的に平地の森や河川敷の林のような環境で繁殖をし始めているようです。 都心部の人工林である明治神宮の杜で繁殖するようなことがあれば、興味深い事態ということになります。身近なフィールドでも気をつけて観察をお願いします。〔川内博〕

2012年5月8日火曜日

日比谷公園でスズメの数をかぞえよう・5月12日(土)

  
5月10日からはバードウィーク。野鳥たちが子育ての真っ最中です。最近身近な鳥・スズメの数が減ったということが話題になっていますが、東京都心の日比谷公園ではどうだろうかということで、2年前から春と冬にその数をかぞえています。今回は5回目ですが、過去4回右肩下がりの状況です。今回の調査結果を含めて近く分析する予定です。 この調査は、日本野鳥の会東京主催の「スズメ調査探鳥会」といい、実際はスズメだけでなく、出現する鳥全部を記録する「ロードサイドセンサス」となっています。今回はこれに加えて、シジュウカラの「テリトリーマッピング」調査も加える予定です。初夏の朝のバードウォッチング、数を調べることにこだわった探鳥会です。身近な場所で、簡単にできる調査法があることを知る機会ですので、気軽にご参加ください。 とき:2012年5月12日(土)午前8時下記に集合、午前11時ごろ現地解散  ところ:東京都立日比谷公園・祝田門  参加費:無料  持ち物:双眼鏡・筆記用具  ※だれでも参加自由です。